雑記

🔰メモ帳🔰

いまを生きる メモ

登場人物のキャラクターが気になりすぎるので個人的感想を今更書きました

(語彙力、まとまりありません)

 

 

・キャメロン

心底真面目な人って自由を与えられても動けなかったりする。ニール、ヌワンダ、ノックス、トッドのように心の底から情熱や衝動が湧き出てこないキャメロンがすごくリアルに感じた。彼の作る詩はきっと教科書通りのものなんだろうなぁ。

「自分を守ることはできる」は賢い生き方だと思う。悲しくなる程に賢い。

 

 

キャメロンは努力家で真面目で揶揄されやすいキャラクター、となっているけれど、勉学の優秀さはどうだったんだろう?トップはニールだから背中を追う立場だったのかな?と疑問だった。

 

ノーラン校長から、ニールが優秀であると讃えられていた時、熱のこもった拍手をしていたので、ライバルではありながらも尊敬の意が感じられる。

 

ニールを勉強会に誘ったり、ニールからじゃれ合ったりしている場面(後ろからばこばこするところ←)もあるので、あのグループ内ではニールが1番仲の良い関係だったのかな、と思った。

 

近くに成績優秀でリーダーシップも取れる存在がいたら、自ずと憧れを持つのではないかな。

男子のことは分からないけど、キャメロンの中にニールへの憧れがあったのかな。

そう考えると、あの告発は単に保守のためだけではないな、と思う。

 

ニールはライバルであり友人であり指標であり憧憬の存在だったんじゃないかな、と思う。彼を失ったことはものすごくショックだったはずで、ニール夢への気持ちを明確にした先生の指導に責任がある、と思う気持ちも想像できる。

 

でも、

「キーティングは救えなくても自分を守ることはできるんだよ!」

と言う台詞から、先生を救いたかったという思いも読み取れる。

でも、あの時代の15,6歳の少年が学校に対してできることがどれくらいあっただろう。

両方は救えない現実を、誰よりもよく分かっていたのかなと思った。

 

キーティングが教室から去るシーン、生徒が皆机に経つ中、キャメロンだけは手を堅く握りしめ、俯き目を閉じていた。

 

「おおキャプテン!我がキャプテン!」

皆が叫ぶ声を聞き、顔を歪め涙を流すキャメロン

その涙の意味は、謝罪か、後悔か、自分への憎しみか…あのキャメロンの涙が忘れられない。

自身の行動を一生抱えて生きていくのかと思うと苦しい。

 

でも、ウェルトン生で居続けることを選んだのは大きな選択のひとつで、間違いだとは思えない。舞台では新しい価値観を見せてくれたんだと思う。

 

キャメロンの八の字眉が迷いと自信のなさを表していたし、愛らしくもあった。

中村海人くんだからこそのキャメロンだったと思う。技術的な伸び代はまだまだあると思うので、今後もお芝居が見たいな。

 

 

 

・ニール

 

明るくて分け隔てなく誰とでも付き合えて、友人の悲しみに優しくユーモラスに寄り添えるニールは宮近くんそのものなんじゃないかって何度も思った。そのくらいニールだった。

 

トッドとのイエール大のカップのシーンがすごく好きだった。

二年連続同じプレゼントを贈られ、両親の自分に対する気持ちの無さにショックを受けるトッドに、ニールが「君はこのカップを過小評価している」とユーモラスにカップの素晴らしい用途を語り笑わせた上で、最後にはゴミ箱へゴールさせ、気持ちを切り替えさせていた。

あんな風に寄り添ってくれる友人がいて幸せだっただろうな。どれ程心が軽くなっただろう。

あのシーンで2人の絆が深くなったんだなと思う。

 

ニールの光と闇が眩しくて苦しくて、どうにか救われて欲しかった。絶望しながらも笑みを浮かべるニールが切なくて苦しかった。

 

宮近くん、すごく声が通るし張ってなくてもしっかり聞こえた。表情のお芝居も良かった。舞台上での佇まいも堂々としてたな。

演技も安定していて頼もしいなーと思いました。

 

 

・ノックス

 

癒し。キラキラ。ときめき。高校生の青春の体現者。

こんな恋がしてみたかったと思う程、キラキラしていて眩しかった。

クリスへの情熱的で真っ直ぐな想いは彼のつくった詩に溢れていて素敵だった

1生に1度、あんな風に熱烈に想われてみたい、って少しだけ思いました。こんな風に誰かを想ってみたい、とも。

 

一つ気になった台詞、

「クリスへの想いが届かなければ…自殺する」

(ニュアンスですが)

 

誰かが死を意識した発言はこの時だけのように記憶しているんだけど、もしかしたらこの時の言葉がニールの心の片隅に残っていたのではないかな、とふと思いました

 

しめちゃんの本来の輝きが存分に表現されていた。愛らしくてピュアで一途。わたしが思っている七五三掛くんのイメージそのままで、生き生きとしたノックスでした

 

 

・トッド

 

優秀な兄弟と比べられ自信をなくし、自己肯定感が低く、吃音が出てしまうトッド。キーティングとニールにより、少しずつ心を開き自分の価値を見出していく。自分を表現することを特に怖がり課題の詩の作成ですら拒否してしまう。

 

内に閉じこもっていた時から殻を破り始めるまでのお芝居が丁寧で、無理なくトッドの成長を感じられた。トッドの咆哮は湧き上がる感情の波が爆発してて圧倒された。永田くんの声のお芝居がすごく良かった。

 

 

 

ダルトン

 

彼は男気に溢れていて改革派で行動的。

(でも彼の大胆な発言や行動は家庭の裕福さがバックにあるからだと思っている)

 

名を捨て、親から与えられたものを捨てるとまで言って学校改革に熱が入るダルトン

死せる詩人の会への参加だけでは足りず、学校改革を起こそうと新聞記事を差し替える。そのことがきっかけで校長に目をつけられ折檻を受けることになるのだが、そこでも彼は堂々としていて最後まで仲間の名前は言わなかった。

 

ニールの死をきっかけに退学することになる彼のその後はどうなったのだろう。ヌワンダとして生きられたのかな。

 

田川くんの堂々たる佇まいと演技が印象的でした。プロフィールを見て17歳だとは驚き。

サックスもすごく上手で器用さもあって将来が楽しみな俳優さん。

 

 

・ミークス

 

4本の柱のシーン、ミークスが校長の呼びかけにすぐに反応できなかったのって居眠りしてたからなんだって、個人的最終日に初めて気がついた。(下手からだと見えなかった)

その後も瞼がくっ付いたり離れたりしてて、ミークスマインドが強い…!!

ミークスって成績は悪くないし、ノリは良いけど他の影響をあまり受け過ぎず世界観を保っていられた人なんじゃないかな。

ある意味一番強い人かも知れない

 

序盤は前傾姿勢で猫背だったけど、先生と関わるようになってから背筋が伸びてきて、でもニールの死後はまた元の猫背に戻ってて、心境の変化が表れてた。浦上くんの細やかな演技素晴らしかったな。

 

 

・キーティング

 

わたくし、キーティング先生には申したいことが山ほどございましてよ(突然のモンペ)

 

父親に反対されて、キーティングに相談に行ったニールに、「正直にその心の内をお父さんに伝えなさい」とアドバイスするキーティングにショックを受けた。

それができないからこんなに悩み、必死の思いで相談に来ているのに…

キーティング先生はもっと具体的で建設的なアドバイスはできなかったのかな。とてもモヤモヤします。

でもあれが一教師にできる精一杯なのは違いないし、それが真っ当。…なんだけど、消化不良感じが残ります。

 

佐藤隆太くんがパンフレットで言っていた、未熟さが表れているなと思いました

 

 

キーティングのような思想を持つ教師の存在は救いであり恐怖だと思った。

15歳の年頃は日々刺激を求めていて影響を受けやすく、いつだって今以上を求めてる。自分にはもっと何か特別なことができるはずだって思ってる。

 

凝り固まった思考を捨て自由になるきっかけを与えるには荒療治も時として必要だけれど、自由の多大なリスクもきちんと説かなければならなかったんじゃないかな、と思う。

自由になるって簡単じゃない。

 

「大胆なことと、愚かしいことは違う」とキーティングは説いていたシーンがあったけれど、「油断するなよ!」と明るくカジュアルに(私にはそう見えた)言い残して去って行って、その言葉が生徒たちにどれ程響いたのだろう…

 

 

 

観劇から数日経ち、ようやく言葉が列を成しました(どこが?ってところ多々ありますが)

 

今でもふと考えるし、きっと答えはないだろうから、この先もずっと心のどこかに残るんだろうなと思います

 

中村海人くん、宮近くん、七五三掛くんが出演しなければ触れる機会はなかったと思うので、3人に感謝です

 

 

改めてお疲れ様でした

たくさんのことを吸収し成長した姿を見られるのを楽しみにしています!!!!!!!!

 

 

年内、あるといいなーーーーー